Apple Store札幌の一時閉店を考える

今日、突然Apple Store札幌の移転とそれに伴う閉店の案内がAppleのWebサイトに掲載されました。移転はApple Store札幌の入居するビルの再開発に伴うものであり、一見すると不可抗力による一時的な閉店のような気もします。

しかしよく考えてみれば、ビルの取り壊しなどでテナントの退去を求める場合、オーナーからはかなり前に予告されているはずです。その予告を受けてApple Storeは移転先を探して、移転準備をして、空白期間を作らずに移転先で新店舗の開店という時間的余裕はあったはずです。あまり良い場所が見つからなかったとしても、仮店舗での営業という手段もあります。

今回はそうならず、一時的にApple Storeに空白期間ができることになります。現時点でApple Store札幌の移転先は未定、再開時期も未定です。Appleが本気で札幌で今後も継続的に小売事業を展開し、またそのために移転先を探そうとしていたのか少し疑問でもあります。

Appleの日本での売上高は減少傾向にあり、またそれ以上に日本の地域経済の疲弊は進んでいます。もしかするとAppleの中で北海道、札幌商圏の優先順位がそれほど高くなかった可能性も考えられます。東京には3店目のApple Storeを開店しつつ、地方都市では直営店の営業に空白を作ってしまう、そんなAppleの方針には疑問を抱かざるをえません。

商売はファンサービスではないかもしれません。しかし日本各地のAppleファンは近くにApple Storeが開店することを心待ちにしています。そんな期待を砕くような、地方都市での事実上の直営店縮小はあまりいいことの思えません。是非、こんな疑念を払拭するくらい立派なApple Storeをいち早く札幌にオープンさせてもらいたいです。

更新情報を配信します