スマートフォンの普及に上手く乗って普及したサービスはたくさんありますが、UberやAirbnbはその代表例ではないでしょうか。それぞれiPhoneの基本アプリとして多くのユーザーが利用しています。Airbnbは新型のApple TVでも利用できるようになります。
ただし双方とも日本では法令上の問題点をはらんでいます。Uberはアメリカのサービスをそのまま輸入すれば白タク行為になります。Airbnbも厳密に言えば旅館業法に抵触する可能性が高いとされています。
しかしここに来て政府は規制緩和へと動いています。今日の読売新聞に「「自家用車タクシー」解禁へ…首相が検討指示」なる記事が掲載されています。これはUber的なサービスを念頭に置いていると思われます。詳細はこれから検討が進められるはずですが、来年4月以降の法改正後にUberが一気に日本でも普及する可能性が出てきました。
またAirbnbもホテル、旅館不足の切り札として規制緩和で認める方向に向かっています。これまでもなし崩し的に多くの「宿」が登録されてきましたが、コンプライアンス上の問題があることから、法人・個人を問わず宿の提供に消極的だった人も多いでしょう。その問題が解決されれば、良質で低価格で個性的な宿が増えてAirbnb(やその類似サービス)の質が向上しそうです。
ただし規制緩和は手放しで喜べることではありません。自家用車タクシーのドライバーの質をどう保つか、個人の部屋を宿にすることでトラブル防止も重要です。ある程度の品質確保のための規制が残るのはしょうがないことかもしれません。