今夜のWWDCではiOS 10やmacOSをはじめとしたOSの新バージョンの発表が期待されていますが、おそらくtvOS10やwatchOS3も発表されるでしょう。iOSほど注目されていませんが、Appleが目指す未来を見る上でこれらOSの進化にも注目します。
WatchOS3でApple WatchはiPhoneから独立？
Apple Watchは発売からウェアラブルディバイスとしては好調な販売数を記録していますが、Apple製品として好調かと言われれば、必ずしもそうではありません。その状況からさらなる発展を遂げるため、Apple Watchは試行錯誤を続けている状態です。
試行錯誤の一つとしてすでに新しくリリースされるApple WatchのアプリはiPhoneと独立して作動することが求められています。じわじわとApple WatchがiPhoneから独立する動きを見せています。
その独立への動きを支えるのがwatchOS3の役割だと思われます。もしかしたらApple Watch2から搭載されると言われているモバイルデータ通信に対応する機能も盛り込まれるかもしれません。完全にiPhoneから独立したApple Watchは今よりも可能性を広げることになるでしょう。
Apple TVもtvOSとSiriで新境地？
今回の発表の中でもあまり大きな注目を集めていないApple TV関連ですが、ホームアシスタント機能の一翼を担う存在として、Apple TVの存在感は確実に増しています。昨年、Apple TVの新モデルが発売された際、HomeKit対応ディバイスのハブになると期待されました。しかしそもそもHomeKit対応の製品があまりリリースされておらず、現在のApple TVが家の家電製品をコントロールするという状況にはありません。
それでも将来的にはApple TVのようなディバイスが「ホームアシスタント端末」として、室内環境を整え、家の施錠、家族の健康、行事の予定を管理する中心になると予想されています。その第一歩がApple TVでさらに便利になるSiriかもしれません。
ホームアシスタント端末の先駆けであるAmazon Echoは音声でAmazonに注文ができます。またタクシーの配車やピザの注文なども可能で、Apple TVでもできそうなことをいち早くAmazonが実現しています。もしかしたらtvOS10でApple TVにもこのような機能が搭載されるかもしれません。地味ですが、非常に面白いと思います。
【iOS 10編】、【macOS編】でもそれぞれ予想を行っています。なおWWDCは日本時間14日午前2時から始まる基調講演で幕を開けます。講演はiPhone、iPad、Mac、Apple TVなどで生中継で視聴できます。もちろん僕も生で見ます。