先月末からドコモとauで販売されているGalaxy S6, S6 edgeは国内の通信速度で下り最大225Mbps(理論値、以降すべて理論値)に対応しています(機種としては下り最大300Mbpsまで対応)。ドコモではこの225MbpsのLTEをプレミアムLTEと名付けており、一つのウリにしようともしています。
では次期iPhoneであるiPhone 6sはこの下り最大225Mbpsに対応するのでしょうか。
結論から先に言えば、対応は難しいと考えられます。そもそもAppleはiPhoneを作るにあたって、最先端の技術を盛り込むことには消極的です。通信関連に限らず、部品の信頼性が高まり、供給が安定する頃合いを見計らって新しい機能を搭載する傾向が強くあります。iPhone 5s発売時、Galaxy S4など多くのスマートフォンが下り最大150Mbpsに対応していたものの、iPhone 5s/5cは100Mbpsまでしか対応しませんでした。
恐らく今回も通信性能はiPhone 6/6 Plusと同等、もしくは多少ブラッシュアップされる程度で下り速度は最大150Mbpsで据え置きなのではないかと予想します。
またiPhone 6sが下り最大300MbpsのLTEに対応しても、この速度でサービスを提供できるキャリアは世界的に見てもかなり限られます。LTE化がかなり進んでいる日本でも、当面は下り最大225Mbpsが限度になります。また225Mbpsでのサービスを始められているのはauとドコモだけであり、ソフトバンクでは当面下り最大187.5Mbpsでの提供になる可能性もあります。
さらに言えば、iPhoneで楽しむコンテンツ側にここまで高速の通信が必要かという問題もあります。部品の供給が安定し信頼性が向上したのち、iPhone 7が300Mbpsに対応するのでしょう。その頃にはダウンロードで100Mbpsくらい出なければ楽しめないコンテンツも出てきているのかもしれません。