iOS 10で進化するiMessage、どのくらい普及するかは不透明

9月7日のスペシャルイベントではiPhone 7/7 PlusApple Watch2新型MacBook Proの他にもiOS 10のリリース日程も発表されると予想されています。iOS 10はおそらくスペシャルイベントの1週間後、9月14日(日本時間15日未明)にリリースますが、そのの最大の目玉は大幅にパワーアップするiMessageです。

iOS 10

表現の幅は一気に拡大

iMessage

これまでの、テキスト(絵文字)、写真、動画、音声に加えてスタンプ手書き文字iMessageで送れるようになります。また吹き出しに効果をつけたり、写真を銀擦りのようにして相手に送れるようになります。これらの結果、iMessageの表現力は一気に高まると期待されています。iOS 10が発表されたWWDCでもiMessageの機能について非常い長い時間かけて説明されており、AppleがiMessageの改良にかなり注力していることが伺えました

stamp

しかしこのiMessage、現状でそれほど多くのユーザーを獲得しているとは言えません。日本ではメッセージアプリとしてLINEが有力であり、米国や中国でもそれぞれiMessage以外のメッセージアプリが多くのユーザーを獲得しています。そのためiPhoneユーザー同士でも普段からiMessageで連絡を取り合う人は限られます。僕もiMessageを使って連絡している人は家族を含めて数人のみです。

確かにiOS 10でiMessageは大きく進化します。しかしこの状況を変えるほどのインパクトを持っているかと言えば疑問です。まもなく大幅に進化するiMessageですが、新機能を使う機会は少ない気がします。

iMessage for Androidは必須と思うのだが…

iMessage

現時点でのiMessageのユーザー数の少なさを挽回するにはiMessage for Androidの登場は必須と考えます。しかしAppleはiMessageをiOS以外のプラットフォームに解放する予定はないとしています。「iMessageを使いたいならiPhoneを購入してください」というスタンスのようです。

Appleが本気でメッセージアプリで主導権を握ろうと考えているなら、このスタンスは少しずれているような気もします。Appleがこの姿勢を続ける限り、iMessageが多くの人に利用されることはく、iOS 10で搭載された新機能を以ってしてもiMessageのシェアは向上しないでしょう。なんだか残念です。

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