Appleが日本時間の今朝方発表した2015年度第1四半期の決算は、予想以上のiPhoneの売れ行きと好調な業績が目立ったものになりました。iPhoneは前年同期比で46%も販売台数を増やし、中国では70%の売り上げ増加を記録しています。
しかしこの決算発表で気になったのがiPodの存在です。
カテゴリを見てもわかるように、iPodの項目はありません。iPodの売上高はApple TVやBeatsの製品とまとめられ、項目としては「Other Products」の中に丸め込まれてしまっています。すでに2014年度からiPodの売れ行きは芳しくなく、2014年度第4四半期では4億ドル(全社売上の1%未満)まで落ち込んでいたのですが、それでも一つのカテゴリとして存在していました。
iPodはAppleがiPhone発売前、iTunesとともに世界を席巻した商品であり、Apple復活の象徴的な商品ですが、その象徴は決算からも姿を消してしまいました。Appleは2014年後半からiPodの製品ライン見直しを進めているようで、9月にはiPod Classicの販売を停止し、2015年に入ってからはiPod shuffleの納期を「7-10営業日」とするなど、iPod販売に対して非常に消極的な動きを見せています。
もしかしたら4月から始まるApple Watchの発売に合わせて、iPodという製品自体が見直される時期にきているのかもしれません。