昨日auはデータシェアプラン開始の延期と「はじまる!データシェアキャンペーン」の延長を発表しました。これでキャンペーン延期は3度目、データシェアプラン開始は再々延期となります。
なぜデータシェアプランは始まらないのか?おそらくシステム的には完成していると思われますが、auは「サービスの最適化に時間を要している」と説明しています。さて実際はどうなのでしょうか。
問題はデータシェアプラン自体が旧プランの元で設計されたプランであることに起因しそうです。データシェアプランは月額850円〜1,000円程度(端末代別)で2GBのシェア利用が可能な設計です。これは新料金プランから本格運用されるようになったデータチャージの単価1GB/1,000円よりも安くなっています。とはいえ2GBで1,000円という価格設定は取り立てて安いわけでもなく、プランとして非常に中途半端な状態です。
僕もiPhone 6 PlusとiPad miniで「はじまる!〜」のキャンペーンを利用しているのですが、現状の7GBで1,000円はかなり安く感じます。正直言えばデータシェアの利便性は魅力的ですが、すでに月額1,000円で7GB(シェアなし)という現状(安さ)に慣れてしまっています。これがシェアプランに移行することで利用可能通信量が2GBに急減してしまうので、なんだか損した気分になります。
プランとしての整合性というかお得感が中途半端なままだと、このままデータシェアプランはお蔵入りしてしまう可能性もなきにしもあらずです。また別の可能性として、2G追加サービスやiPhone向け特典などで複雑化したデータ通信プランが、今後シンプルになっていく過程で、どこかにデータシェアプランが組み込まれることも考えられます。とにかく制度設計上、現状ではデータシェアプランは中途半端な存在になってしまっているのでしょう。