Appleが2014年のWWDCで発表したHomeKitの普及スピードは早いとは言えません。日本でも購入できるHomeKit対応製品が少なく、照明やセンサー、カメラ類だけでとてもホームオートメーションと言える状態ではありませんでした。しかしデロンギからHomeKit対応のオイルヒーターが登場し、ようやくそれらしい使い方ができるようになりそうです。
Homeアプリ、Siriから操作可能
デロンギ「Multi Dynamic Heater WiFi Model」はHomeKitに対応しており、Wi-Fi経由でSiriやHomeアプリで操作が可能になっています。電源のON, OFFだけでなく、設定温度の変更も可能です。またオートメーション機能を使えば、日の出とともに暖房の電源をONにしたり、家に近づいたらONというような操作も可能になります。
オイルヒーターの特性としてすぐに温まらないデメリットをオートメーション機能で補う試みは悪くないと思います。価格はApple Online Storeで税別84,800円と暖房機器としては高価な商品となっていますが、それらしく使える初めてのHomeKit対象製品ということもあり、ある程度の人気が予想されます。買うなら寒くなり始めた今がベストのタイミングかもしれません。
HomeKit対応製品増加に期待
日本で規格上、法律上の問題がないHomeKit対象製品はフィリップスの照明、Elgatoのセンサー類などかなり数が限られていました。僕もフィリップスの照明(Hue)を使っているのですが、iPhoneやiPadが照明のリモコンになり、目覚ましアラームとともに照明を点灯させられるのは確かに便利です。これが他の家電でも使えればどれだけ便利なのか、と思っているのですがなかなか対象製品が広がりません。
そんな中で新しい種類の製品としてデロンギの暖房機器が日本でも発売になったことは、今後の発展に期待できるいい兆候だと思います。ただ対応するのは海外のメーカーばかりです。国内の家電メーカーもぜひHomeKit対応を進めてもらいたいと思います。