Appleはバッテリーが劣化したiPhoneの性能を意図的に抑制していた事について、説明不足だったと謝罪し、今後はユーザーがバッテリー状態を把握し、それが性能にどう影響しているか明示すると約束しました。その約束がiOS 11.3のベータ版に出現しています。
電源管理は自動でONに
今回のベータ版に含まれている電源管理は最初はOFFになっているようです。この状態で予期せぬシャットダウンが発生した場合に自動でONに切り替わり、性能が抑制されるようになります。ユーザーはこの段階で電源管理をOFFにすることが可能となりますが、一度OFFにするとONには戻せないようで、次に予期せぬシャットダウンが発生してONになるまではOFFのままという事になります。
おそらくiOS 11.3の正式版は3月中にもリリースされるので、この機能はまもなく使えるようになります。ただ現時点で電源管理機能を含めて全てベータ版なので、この仕様は変更になるかもしれません。さらに言えば、電源管理はiPhoneの状態を最善に保つ手段でもあり、通常はあまり触れなくてもいい部分でもあります。
なお、今回のバッテリー劣化による性能制御の問題はiPhone 8、iPhone 8 Plus、iPhone Xではあまり影響を受けることはないとされます。これは単にこれら本体が新しい(バッテリーが劣化していない)だけでなく、ハードウェア的な改善が施されており、予期しないシャットダウンに強い構造になっているようです。