「Apple TVでAmazonプライムビデオを視聴する」は多くのApple TVユーザーが望んでいることです。しかしAppleとAmazonの事業方針の違いから、プライムビデオアプリはApple TVには提供されていないため、多くの人が不便を強いられています。ついにこの問題が解決に向かうかもというニュースが出てきました。
ライバルの排除はユーザーには不都合
AmazonはAppleの課金方法に意義を唱え、またFireTVのライバルであるApple TVなどを自社の事業範囲から除外する方針を採ってきました。そのためApple TVにはプライムビデオアプリが提供されず、さらにApple TVやChromecastは通販サイト「Amazon」では販売されていません。そのくらいAmazonは他社と対立していました。
この姿勢はユーザーに不便を強いています。Apple TVでAmazonプライムビデオを見ようと思うと、iOSアプリで再生したものをAirPlayでテレビ(Apple TV)に飛ばすという一手間が必要です。この手間に悩まされている人は非常に多いと思われます。またAmazonのサイトではApple TVが購入できないのも不便田です。両社の対立で一番困っているのはユーザーでした。
トップ会談で解決に向かうのか
実はApple TVにAmazonプライムビデオのアプリが登場するという噂は今回が初めてではありません。一昨年にも同様の噂があったのですが、それは実現しませんでした。しかし今回は違うようです。業界関係者によると今回はAppleとAmazonの両CEO(ティム・クックとジェフ・ベゾス)によって合意に向けた話し合いが持たれたと伝えられています。
この情報が正しければ夏にもApple TVにプライムビデオアプリが登場するようです。また、この合意は単にApple TVが便利になるという意味だけでなく、AppleとAmazonの紛争状態に終止符が打たれることも意味します。IT界の巨大企業2社の関係が改善すれば、これ以外の分野でもこれまで以上の協力が進むことにも期待できます。
Amazonはdashボタンやホームアシスタント端末(Amazon Echo)などでAppleが進出できていない分野で大きな影響力を持っています。今回の動きを大きな視点で見た場合でも、今回のApple TVにAmazonプライムビデオのアプリ提供という情報は嬉しい情報だと言えそうです。