「スマートスピーカーで家電をコントロール」実はあまり使われていないと判明

2017年はAppleがHomePodを発表し、国内でもAmazon EchoGoogle Homeが発売されるなど、スマートスピーカーが一気に盛り上がった年でした。そのスマートスピーカーの特徴的な機能として頻繁に紹介されたのが音声による家電コントロール機能でした。しかしこの機能はまだほとんど使われていないとの調査結果が出ています(Smart Speakers are Popular, but Not for Controlling Connected Home Devices)。

echo dot

僅か6%の使用率

調査会社が日本を含む世界主要国でスマートスピーカーの利用実態を調査したところ、最も多く使われていたのが「質問」、その次が「天気やニュースのチェック」でした。確かに「Alexa、今日のニュース」と言えばフラッシュニュースと天気を教えてくれるのは便利です。何かをしながら、片手間でニュースチェックをするのは一つの習慣になりつつあります。またiCloudのカレンダーと同期しているので、朝席に着いた時に「今日の予定は?」と聞くと、その日の予定を教えてくれます。これも便利です。

Siri Alexa

これらの機能はスマートスピーカーユーザーのほ90%以上が使っているのとは対照的に、目玉機能と目されている家電の音声コントロールの利用率は約30%となっています。スマートホーム対応の家電製品が少ない(値段が高い)こと、わざわざ音声でコントロールする必要がないなどの理由が考えられます。また対応製品を持っていても、少し工夫をしないと使えないというのも利用率を下げる要因になっているでしょう。

homekit

僕は少し離れた場所の照明のON・OFFをSiriやAlexaを使ってコントロールしています。手元にスイッチがない場合はかなり便利です。消し忘れたとしても、わざわざ照明の場所に行かなくてもSiriやAlexaが消してくれます。ただそれ以外の利用について、まだ広がりがないのが現状です。なので利用率30%という数字にも納得です。

対応製品の普及必須

AppleのHomeKit対応製品もAmazonのAlexa対応製品も、国内ではそれほど多く販売されていません。HomeKit対応として正規に販売されている商品の大半は照明であり、結果として利用が広がらない原因にもなっています。また通販などでは並行輸入品として海外でしか販売されていない対応製品を購入することもできますが、コンセントの形状の問題(アダプターもあるがスマートじゃない)や法令上の問題があり手が出せない状態です。

HomeKit

理想を言えば国内メーカーが対応製品を多数出してくれればいいのですが、それも各社独自のスマートホーム構想があるようで、AlexaやHomeKitへの対応が進まない状態です。便利に使うにはもう少し待たないといけないのでしょう。

echo

なお、Amazon echo dotは6月21日までの限定で大幅割引セール中となっています。まだスマートスピーカーを持っていないという方が試しに買うにはちょうどいい価格です。

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