Apple Online StoreとApple StoreでHomeKit対応の照明「Nanoleaf Light Panels Smarter Kit」の販売が始まっています。ゆっくりゆっくり増えているHomeKit対応製品ですが、増えるのは照明ばかりで製品に偏りが出てきました。
HomeKitはまだ使えない
AppleはHomeKitを公開して他社製品への組み込みを促進し、ホームオートメーションの拡充を図っています。HomeKitの発表以来、照明、センサー類、鍵、水道、温度計、サーモスタット、テーブルタップ、環境センサー、監視カメラ、ボタンなどがリリースされています。しかしこれだけではホームオートメーションを便利に使えません。さらに言えば、ほとんどの製品が日本では購入できません。
日本で購入できるHomeKit対応製品は温度計、窓の開閉センサー、人感センサー、照明、監視カメラ、ボタンだけです。今回Appleが販売を始めたNanoleaf Light Panels Smarter Kitも照明であり、日本のHomeKitの現状は照明オートメーションと言っても過言ではありません。確かに照明のON/OFFがSiriやApple Watchからもできるのは便利ですが、そのために割高なHomeKit対応の照明を買う意味はありません。
まだ日本ではHomeKitはまったく使いものになりません。
Siri ショートカットにも期待
AppleはiOS 12の目玉機能としてSiri ショートカットを紹介しています。Siriに一言の音声コマンドを話しかけることで、様々な操作を一括して行うものです。この機能はHomeKitと相性が高そうで、期待しているのですがHomeKit対応製品が照明ばかりだとあまり便利には使えないというのが現実です。
理想を言えばSiriに「行ってきます」と言えば、家中の照明をOFFにして、施錠してカーポートのシャッターを開ける。「おはよう」と言えばカーテンを開けて、音楽を流し、コーヒーメーカーが朝の一杯を作ってくれる。「おやすみ」と言えば照明を暗くして、カーテンを閉めて、施錠を確認して、目覚ましをセットする。もっとやりたいことはあるのですが、このくらいできてようやくホームオートメーションに一歩近づく感じです。現実はまだその手前で足踏み状態ですが。