Appleはケータイ(いわゆるガラケー)からiPhoneに乗り換えるユーザー向けに、ケータイの下取り価格を5,000円とするキャンペーンを実施しています。それ以外にも乗り換えユーザー向けに特設サイトを開設して、ケータイからiPhoneに乗り換えることのメリットを説明しています。しかし、このキャンペーンが今のケータイユーザーに響くのかは疑問です。
今のケータイユーザーは
周りを見ても、統計的にも、今でもケータイを使っている人は高齢者が中心です。そしてケータイの機能に特に不満を持っていない人たちでもあります。そうしたユーザー層に今回のAppleのキャンペーンが届くのかどうか、微妙なところです。いくらiPhoneが簡単と説明しても、ケータイの操作をすでに習得した人たちにとって、一番簡単に操作できるのはケータイです。
家族や友人と繋がれると説明しても、電話とメール(SMS)以外の利用を想定していない。綺麗な写真が撮れると言われても、そもそも外でバシャバシャ写真を撮る習慣が無い。このようなユーザーが今でもケータイを便利に使っており、彼らをiPhoneに引入れるのは相当難しいと考えます。
iPadでOK
いくら本人がケータイの機能に不満がなかったとしても、周囲は少し不便です。メッセージアプリでの連絡が一般的になった今、ケータイの人には別途メールなどで連絡し直す必要があります。また写真を共有したくてもメールに添付して送るとしても、データサイズをかなり小さくする必要があります。遠く離れて住む両親にはiPhoneを持って欲しいと思うこともあります。ただ本人たちにはケータイから乗り換える気はありません。
そういう時はiPadを勧めるのがベストと考えます。実際に両親にはiPadを使ってもらっているのですが、iPhoneを使う上で避けられない契約の煩わしさもなくスムーズに使い始められます。また今までのケータイを使いながらiPadで写真の共有やビデオ通話、簡単な連絡が可能なので本人たちの負担も少なくて済みます。
正直、今もケータイを使っている人たちは、無理してiPhoneに乗り換えるよりも、iPadを普段の生活に追加した方がいいと思います。