いよいよ数時間後に迫ったAppleのスペシャルイベントはその様子がネットで生中継されるものの、イベント会場には招待客しか入場できません。この招待客はメディア関係者、通信会社関係者などに限られておりそれほど多くはありません。
招待客に異変?
毎年Appleのイベントに招待されている林信行氏がTwitterで報告したところによると、今年のスペシャルイベントはファッション系メディアや女性記者の招待客が多いようです。その多さは初代Apple Watch発表の時くらいとされ、Appleがまもなく発表する製品をファッションアイテムとしてアピールしたい狙いがあるのかもしれません。
今回のiPhone発表会。有名Instagrammerはじめ、ファッション媒体や女性の取材者が多い。初代Apple Watch発表時くらいの割合(おそらく他の国も)。明日取材前に「Apple Parkで朝ヨガ」とかやったらウケそう…Steve Jobs Theaterの周りそういうのできそうだし。でも、明日は中継車が並んでいて無理か…
— Nobi Hayashi 林信行 (@nobi) 2018年9月12日
初代Apple Watch発表時は有名なファッション誌の編集長も招かれ、単なるガジェットではなくファッションアイテムとしても通用する時計としてApple Watchが発表されました。今回もApple Watchを再定義してファッション性を取り戻そうとAppleが試みている可能性はあります。ただ最近はApple Watchはスポーツ志向、ヘルスケア志向を強めており、この線の可能性は低いと考えます。
iPhone 9のカラーバリエーション
今回のイベントで発表される製品のうち、Appleがファッション性を求めるとしたらカラーバリエーションを豊富にすると噂のiPhone 9(6.1インチ液晶ディスプレイモデル)ではないでしょうか。Appleは過去にiPhone 5cで豊富なカラーバリエーションを用意し、ポップでカジュアルなiPhoneとして売り出しました。発売日の各キャリアのイベントでも女性向けをアピールしており、今回もこのようなプロモーションが行われると予想します。
ただiPhone 5cは「ポップでカワイイ」というより「おもちゃみたいで安っぽい」との評価を受け、あまり成功しませんでした。その失敗からAppleは多くを学んでいるはずです。iPhone 9は「大人っぽくてエレガント」とったコンセプトでプロモーションが行われるのではないでしょうか。このプロモーションを支えるメディアとしてファッション系メディアや女性記者が選ばれたと考えています。