4月以降に発売? AirTag(紛失防止タグ)に期待する点は…

Appleが開発中とされる紛失防止タグ「AirTag」の発売が4月から9月になるとの予測を著名なアナリストが発表しています。場合によっては3月末にも予定されているとされるスペシャルイベントで発表され、すぐに販売が始まると考えていただけに発売はもう少し遅れるのかもしれません。しかしAirTagには大いに期待しています。

Apple

音を鳴らさずに探す

AirTagは既存の紛失防止タグと同様に鍵や財布などに取り付け、そのタグが発信する信号(電波であったり音であったり)をたどって紛失物を発見する製品になると予想されています。ただ多くの製品が紛失防止タグから音を鳴らして紛失物の位置を知らせる仕組みを採用しており、音が聞こえない場所に落としてしまうと発見できないこともあります。

ARKit

AirTagでは超広帯域無線やBluetooth信号を用いて紛失物の場所を特定し、iPhoneのAR機能で紛失物の場所をユーザーに通知するとされます。そのため音の届かない場所にいても確実に紛失物の発見が可能です。また音が鳴らないので、家族が寝ていても、静かな職場でも、周りを気にせずに紛失物を探せます。日々の使用でも明らかに利便性は向上することになりそうで、AirTagには期待しています。

超広帯域無線対応

iPhone 11からiPhoneは超広帯域無線の送受信に対応しています。超広帯域無線は正確な位置を割り出すセンサーに使われることが多く、紛失防止タグもこのミリ波に対応すると見られます。そうなれば周囲にミリ波対応の機器が3台あれば誤差数センチという範囲でタグの位置が特定されます。ここまで精度が高ければ引き出しの何段目にあるか、車のどの座席にあるかなど簡単に判別できるでしょう。

UWB

AirTagはiPhoneやiPadのAR機能と組み合わせることで、これまでにない精度、快適さで紛失物発見が可能になるはずです。また正確なタグの位置が手元のAR機能で確認できるとすれば、紛失物発見以外にも用途が広がりそうで新たな可能性にも期待が持てます。

第三者のデバイスを利用

さらにiOS 13からの新機能をAirTagが搭載する可能性が指摘されています。iOS 13ではiPhoneやiPadがインターネットに接続されていなくても、周囲にインターネットに接続されたiOSデバイスがあれば、そのデバイスと直接通信して位置情報をAppleのサーバーに送信する仕組みが搭載されています。この機能はAirTagにも搭載されると予想されており、どこかに置き忘れた紛失物の位置を第三者のiPhoneなどを通じて取得できるようになります。

Find My iPhone

既存の紛失防止タグでも第三者のデバイスを経由した紛失物発見機能を搭載しているものもあります。しかしiPhoneのユーザーは全国(全世界)に大量に存在し、その一人一人が紛失物の発見を手伝ってくれることになるのは非常に心強いものです。紛失物発見の可能性は大いに高まるはずで、この機能にも期待しています。

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