Apple Payに登録できる(利用時はQUICPay+)ウォレットアプリ「Kyash」が資金移動業の登録を完了させています。資金移動業の登録業者となったことで今までできなかったKyash残高の出金へと向けて本格的に動き出したことになります。
残高出金が可能に
Kyashが発行するプリペイドカードはApple Pay、Google Pay(ともに利用時はQUICPay+)で利用でき、また残高のユーザー間のやり取りも可能になっており、非常に便利なウォレットサービスとして徐々にユーザーを増やしています。しかしこれまで一旦チャージした残高や他のユーザーから送られた残高を現金として引き出すことはできませんでした。
このサービスの制限は国内の法律による部分が大きいのですが、今回、Kyashが資金移動業の登録を完了させたことで、残高出金へと一気に進む可能性が高まっています。Kyashも登録完了を伝えるプレスリリースで新機能について後日発表するとしており、残高出金機能のリリースの準備は着実に整いつつあると考えられます。
Apple Cashより便利に?
AppleはアメリカでiMessageを使った個人間送金が可能なApple Cashサービスを提供しています。送金された残高はそのままApple Payで使え、必要に応じて出金できるようになっています。個人間送金サービスは日本でもあるのですが、その残高がそのままApple Payで使えるようなサービスは少なく、不便な状態が続いていました。
現状でもau Walletとauじぶん銀行を組み合わせると個人間送金サービスとApple Payを結びつけて使うことは可能でした。しかしau Walletとauじぶん銀行をともに使っているユーザーはかなり少なく、個人間送金とApple Payを有機的に結びつけて使う機会はほぼありませんでした。
しかし今回、Apple Pay、Google Pay双方に対応したKyashが残高の出金に対応することで、国内で一気に個人間送金サービスとスマートフォンによるタッチ決済が広まると期待しています。キャッシュレスキャンペーンのおかげでキャッシュレス決済は広く認知されています。ここのKyashの新サービスが広まれば、現金のやり取りがなくなる本当の意味でのキャッシュレス社会へと一気に進んでいくかもしれません。
かなり期待しています。