AppleがiPad(GPS+Cellular)でプリペイドの通信契約を可能にするために提供していたApple SIMがその役割を終えようとしています。Apple SIMでは10月1日から新たな通信プランのアクティベーションができなくなっており、プラン利用中のユーザーの契約期間が順次終了するのに合わせてそのサービスを終了することになります。
プリペイドプランを手軽に契約
AppleはiPadのSIMトレイに挿入するだけで、その地域で使える通信プラン(プリペイドプラン)をすぐに契約できるApple SIMを2015年から提供し、また一部のiPadモデルにはeSIM化されたApple SIMを内蔵して販売してきました。Apple SIMを使うことで海外旅行に行った時、現地の通信プランをiPadで直接契約でき、また国内利用でもセルラー通信を使う時だけ契約ができるため、多くのユーザーがこのサービスを利用してきました。
ただ近年eSIMに対応するプリペイド通信プランが増加したことで、iPadで同様のサービスが受けられるようになり、Apple SIMは役割を徐々に縮小してきたのも事実です。このような過程もありApple SIMでは2022年10月1日から新規に通信プランのアクティベーションができなくなったと案内しています(サポートページ:英語)。そのため現在Apple SIMで通信プランを利用中のユーザーはその契約期間が終了すれば、Apple SIMが使えなくなります。
なお日本でApple SIMが使えるようになった当初、auは1GBプランを1,500円(税別)で提供していました。今ならeSIMに対応したプリペイドプランがもっと格安で提供されているのですが、この頃はまだそうしたサービスも普及していませんでした。