AppleはMatterに準拠したThreadネットワーク通信に対応したApple TV 4K(第3世代)を発表しました。これでスマート家電などがHomeKitに対応していなくても、Matterに準拠していればiPhoneやiPadなどのホームアプリからコントロールできるようになります。しかし同じくThreadネットワーク通信に対応しているHomePod miniやApple TV 4K(第2世代)の技術仕様の注釈には気になる点もあります。
HomeKit非対応製品は?
11月4日に発売されるApple TV 4Kの上位モデルはThreadネットワーク通信に対応し、Matterに準拠した製品のホームハブとなることができるようになります。これでホームアプリからのコントロールできるスマート家電の種類が飛躍的に拡大するきっかけになり、スマートホームの可能性を拡大する契機になるのは間違いありません。
既存のApple TV 4K(第2世代)とHomePod miniもThread通信に対応しており、今回発表されたApple TV 4K(第3世代)と同じ役割を担うことが期待されています。しかし両機種の技術仕様には「HomeKit非対応のThread規格デバイスには対応していません」と明記されており、Matterに準拠しつつも他のプラットフォームにのみ対応するスマート家電をコントロールするにはApple TV 4K(第3世代)が必要になるのかもしれません。(HomePod mini – 技術仕様)
tvOS 16.1やHomePodソフトウェア 16.1の公開後にこの注釈が変更される可能性はあるのですが、なんとも不安な点ではあります。とはいえMatterに準拠する製品が年内に一気に増えるというわけではなく、自身の環境をすぐにMatter対応製品に変更する必要もなさそうです。Apple TVやHomePodの追加購入、買い替えなどを通じて、自宅をゆっくりMatter対応の環境にしていけばいいのかもしれません。