AppleはHomePod(第2世代)の発売に合わせてHomePod miniの温度、湿度センサーを有効化します。センサーは来週にも公開されるファームウェアのアップデートで有効になります。
気温、湿度に応じたオートメーション
HomePod miniには気温と湿度を計測するセンサーが組み込まれていることが分解から明らかになっていました。しかしAppleはこのセンサーを有効化してきませんでした。その意図はよくわからないのですが、HomePod(第2世代)の発売に合わせて有効化されることが明らかになっています。この機能が有効化されることで、Siriに温度や湿度を尋ねることが可能になるだけでなく、温度、湿度をトリガーにしたオートメーションの設定もできるようになります。
例えば「温度がxx度以上に上がったら扇風機を回す」とか「湿度がxx%以下になったら加湿器をONにする」といったことが温度センサーを買わなくてもHomePod mini、HomePod(第2世代)があればできるようになります。ただ温度や湿度を反映してスマートプラグで機器をON/OFFするのには制限もあります。
電熱器のオートメーションは不可
気温が下がれば自動でホットカーペットに繋いだスマートプラグで電源をONにしたり、湿度が低くなればスチーム式の加湿器のスマートプラグをONにする、といったオートメーションは便利そうに見えます。しかし双方とも電気で加熱する機器であり、こうした機器をスマートプラグでON/OFFすることは国内の法令で禁止されています。
利用者が自宅にない時、自動でONになった電熱器がショートしたり付近の可燃物が燃えることで火事になることを想定した規制であり、HomePodの温度センサーとスマートプラグを利用してこのようなオートメーションを組む使ことはできません。
そのため気温センサーを換気扇や扇風機、遮光ブラインドのオートメーションに使ったり、湿度センサーを気化式・超音波式の加湿器のON/OFFに使ったりが現実的な利用方法になるでしょう。それはそれで便利そうで、HomePodの温度、湿度センサーの有効化には期待したいとです。