ソフトバンクの今日の発表イベント、何かと面白い内容が多かったのですが、僕が一番興味を持ったのがiPhone 5、iPhone 5s/5cがHD Voice(3G)に対応したことでした。発表前からすでに対応が始まっていて、訳のわからないまま高音質通話を体感した人も多いかと思いますが、過去に販売していた機種にもしっかり対応しているのはいいと思います。(iPhone 5cは5月下旬より対応、iPhone 5はiOS7.1以上が必要)
なおソフトバンクは今回の対応で4Gスマートフォンユーザーの86%がHD Voice(3G、VoLTE)に対応したとしています。ようするにソフトバンクのスマートフォン間の通話ではほぼHD Voiceの高音質を体験できることになっています。
この数字はおそらくVoLTEで先行するドコモでもまだ達成できていないと思われます。またauではiPhoneがVoLTEに対応したことで、ようやくHD Voice(LTE)ユーザーが増えてきたところです。ソフトバンクは意外なところで2社に差をつけたことになります。
今後、auがHD Voice(3G)の採用に動くことは規格上考えにくく、ドコモもVoLTEの普及に全力を傾けていくでしょう。そのためVoLTE対応端末が普及する1 〜2年程度の間、通話の音声品質面ではソフトバンクが一歩リードとなるのかもしれません。
なおVoLTE、HD Voice(3G)の高音質通話は同一キャリア内でしか利用できません。