Spotifyは先日開催したメディア向けのイベントの中でiOS向けをはじめとしたモバイルアプリ全般のリニューアルを発表しています。その中でモバイル通信下で、最大75％のデータ通信量をカットするモードを無料会員にも提供するとしています。
Spotifyのデータ通信量は129MB/1h
昨年、Spotifyのサービスが始まった直後に、音楽を1時間聴いた時のデータ通信量を調べました。高音質で試した結果、データ通信量は1時間で129MBとなりました。ここから75％カットとなるなら、1時間で32MBの通信量となります。1日に4時間利用しても129MB、これを30日毎日使ったとしても一カ月で3.9GBとなり、他のアプリでの通信も含めてもなんとか5GB以内に収まる計算です。
モバイル環境下でのデータ通信量節約はユーザーにとってありがたいことなのは確かです。またこれ以外にも、無料会員でも一部プレイリストでオンデマンド再生が使えるようになるなど、Spotifyが無料でもさらに楽しめるようになってきました。Apple MusicとSpotifyの激しい競争がサービス向上競争へと波及し、ユーザーにメリットを提供しているということでしょう。なお、このモバイルアプリのリニューアルは今後数週間で全世界のユーザーに届けるとしています。
今後もApple MusicとSpotifyの競争は激化していくと予想され、その中で両者がサービスや価格面で競争してくれれば、ユーザは大きなメリットを得られるでしょう。AppleはiPhoneの普及台数やApple Watch、HomePodとの連携でApple Musicをさらに普及させていくでしょう。これにSpotifyがどのように対抗していくかに注目が集まっています。