「News+」開始48時間で20万人が無料トライアルに登録

Appleが先月のイベントで発表した雑誌・新聞記事読み放題サービス「News+」はアメリカとカナダですでにサービスが始まっています。昨年Appleが買収したTextureがサービスの基盤となっているのですが、新しいサービスとしてのNews+のスタートは順調のようです。

news+

開始48時間で20万人

アメリカとカナダのiPhone、iPad、Macユーザーが利用できる「News+」は月額9.99ドルの有料サービスですが、登録開始から30日は無料でサービスを試すことができるようになっています。この無料トライアルに開始48時間で20万人以上が登録したと報じられています。

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30日間は無料なので話題になったサービスを試してみようというユーザーも多くいるはずで、この20万人がどの程度有料期間もサービスを継続するかは不明です。しかし、とりあえず多くのユーザーを集めるきっかけにはなったかもしれません。このペースで契約者(無料トライアル申込者)が増え続ければNews+に参加するメディアも多くなるかもしれません。

ユーザー数が重要

News+のようなサービスは多くのユーザーを集め、出版社・新聞社への配分を大きくすることが重要になります。News+の契約者が少なければ、大きな出版社や新聞社は自社で配信サービスを運営した方が効率が良くなります。実際、New York Timesなどは自社の配信サービス以上のメリットをNews+に見出せないとして参加を見送っています

New York Times

このような状態が長く続けば大手メディアの人気コンテンツがNews+に集まりにくくなり、余計に契約者を増やせない悪循環に陥ります。Appleは早急に1千万程度の契約者数を獲得する必要があるでしょう。短期的に契約者数を一定規模にできればNews+もApple Musicのように好循環に入り、継続的な成長が見込めるサービスになれるでしょう。

もし北米で成功すれば同じ事業モデルでNews+が日本にも上陸するかもしれません(最近のAppleを見ているとあまり期待できませんが…)。そういう意味でもNews+が成功して欲しいと考えています。

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