iOS 10では電話アプリでVoIP通話の着信やリダイヤルが可能になっています。また連絡先から発信に使うVoIPアプリを選択できるようになるなど、iOSとVoIPアプリは深く結びつくことになりました。既にViberやFacebook Messager、WhatsAppが対応しており、WWDCで発表されたアプリの対応が続いています。
LINEの対応はまだか?
今朝、LINEはiOSアプリをアップデートし、LINE6.6.2をリリースしました。これで電話アプリとの統合に対応したのかと思ったのですが、更新はバグ修正にとどまっています。少し期待したのですが、もう少し時間がかかるようです。
VoIPアプリの対応によってiOSの電話アプリと統合されれば、着信時は通常の電話のようにすべての作業に割り込んで通知してきます。またバイブも着信が続いている限り続きます。仮にVoIPの着信に応答できなくても電話アプリ内に不在着信の記録が残り、リダイアルもここから可能になります。
連絡先アプリからの発信はこれまでFaectimeか通常の電話しか選択できませんでしたが、iOS 10の新機能に対応したVoIPアプリも選べるようになっています。少し極端ですがiPhoneではVoIPアプリによる通話と電話を区別する理由がなくなりました。これだけ便利になるのにLINEが未だに対応していないのは少し残念です。
LINEが対応すれば「LINEフリー」が威力を発揮
iOS 10の新機能にLINEが対応するのは、少し遅れたとしても時間の問題だと思われます。LINEが対応すれば、LINEモバイルのSIMサービスが威力を発揮しそうです。LINEモバイルではLINEサービスが使い放題となっており、iOS 10で電話アプリと統合されるLINE通話も使い放題となります。
LINEモバイルのSIMは当初の見込みほどは売れていないようで、先行申し込み2万件を完売する前に本格的な販売を開始しました。会社側が想定したよりも反応は鈍かったのかもしれません。しかしLINEがiOS 10の新機能に対応すれば、確実に利便性は高くなり、LINEでのデータ通信が無制限となるSIMの売れ行きもよくなるでしょう。僕も早くLINEをよく使うので、できるだけ早期にiOSの電話アプリと統合されることを期待しています。