iOS 11ではFacetimeのビデオ通話にグループ機能が搭載され、最大5人まで同時にビデオ通話が可能になる（らしい）と海外ネットメディアが伝えています（Rumor: FaceTime group video calls to debut in iOS 11）。嬉しい進化ですが、個人的にはFacetime for Androidの実現の方が魅力的です。結構便利なFacetimeがiOSディバイスのユーザー以外にも広がって欲しいのですが、Appleはあまり積極的ではない気がします。
iOSユーザーだけじゃ便利に使えない
iPhoneやiPadを便利に使うための機能としてFacetimeやiMessageがあり、これらは年々機能が向上して便利になっています。しかしAppleはこれら機能を他社製品（Android端末）には解放せず、Apple製品を利用することのメリットとする戦略を採っています。FacetimeやiMessageを使いたいならiPhoneを買いましょう、と言うことです。
しかしそれではなかなかiMessageもFacetimeも普及しません。実際に日本で普及しているメッセージアプリはほとんどのモバイルOSに対応しているLINEです。通話やメッセージをやり取りするアプリは利用者が多ければ多いほど便利であり、その利用者を増やすにはiOSだけ、Androidだけという区別は邪魔になります。その差が今のLINEとiMessageとの差です。
これはFacetimeでも同様です。結局、多くの人との連絡で使えない以上、あまり便利なアプリにはなっていません。今より便利に利用するためにも、同時通話もいいのですがFacetime for Androidの登場を期待したいです。
Apple MusicはAndroidにも対応
Facetime for Androidが全く期待できないか、といえばそうでもありません。Appleは「Apple Music」に関してはAndroid向けにもアプリを提供しています。Android向けのアプリ提供が始まる時、この提供は他のサービスのAndroid対応の先駆的事例になるとも報道されました。
昨年のWWDC前にはiMessage for Androidのリリース間近？という噂まで出ていました。今回のFacetimeの新機能も6月のWWDC発表されます。それと同時にAndroid対応の発表があってもおかしくはありません。いずれにせよiMessageやFacetimeのAndroid向けのアプリがリリースされることは全くの夢物語ではなさそうです。
僕もLINEを使っているのですが、Apple Watch向けのアプリは作動が重く、新着メッセージに対応することしかできず、あまり使い物になりません。LINEはその他の部分でも新しい機能に対応するスピードがあまり早いとはいえず、日本でのLINEの一強体制が終わって欲しいとも思っています。そのためにもFacetime for AndroidやiMessage for Androidのリリースに期待しています。