2018年のAppleを振り返る、よかったことも残念なことも

2018年も大晦日を迎え、いよいよ明日からは2019年です。せっかくなので色々あった2018年のAppleを振り返っておきます。

Apple 銀座

iPadは幅を広げて進化

Apple製品では脇役的な存在だったiPadですが、タブレットの普及、認知度向上とともに定番商品としての座を獲得しています。2018年3月にはAppleの教育関連イベントがシカゴの公立学校で開催され、そこでApple Pencilに対応した低価格版iPadが発表されました。このモデルはiPadの普及だけでなく、タブレットの普及、さらには教育のデジタル化で大きな役割を果たせる可能性を秘めていると思います。

iPad Pro

さらに2018年10月にはiPadのハイエンドモデルとしてFace IDを搭載し、ベゼルが4辺均等となったiPad Pro(11インチ、12.9インチ)が発表されました。プロ向け機材としての位置付けであり、パワフルな処理能力を誇ったモデルとなっています。一般ユーザーもiPad Proを自宅のパソコンを置き換えることはできそうで、iPad Proの進化でiPadの利用機会は確実に増えそうです。

iPhoneは低迷へと向かう?

iPhone Xが大方の予想を覆して大成功を収めたことで、Appleの株価は上昇し、時価総額は1,000億ドルを超えるなど、企業価値は大きく向上しました。そのiPhone Xの後継機種として2018年9月にiPhone XSが発売され、また2018年10月にiPhone 8の後継機種としてiPhone XRが発売されました。しかし両機種ともに販売は思わしくないとされ、Appleの株価も大きく値下がりに転じてしまいました。一時、時価総額世界一となったAppleですが、現時点ではMicrosftやAamzonに再び抜かれています。

XS Max

iPhoneの販売が好調に推移することがAppleの他の製品の販売やサービスのユーザー数に繋がってきたため、今後AppleがiPhoneの販売数を伸ばせない環境下でどのような戦略で売り上げを伸ばしていくのかは非常に興味深いところです。ポストiPhone時代のAppleの製品・サービス戦略は大きな注目を集めています。

Apple Watchは順調に進化

2018年に3回目のモデルチェンジを迎えたApple Watchはこれまでで最も大きな進化を遂げました。Apple Watchはまだまだ発展途上の製品なだけに進化の幅が大きく、Apple Watch Series 4の性能はこれまでのApple Watchと比べモノにならないくらい進化しています。また日本では使えないのですが心電図測定機能も搭載しており、Apple Watchの可能性を広げるモデルになったのは間違い無いでしょう。

apple watch

もちろん日本で心電図機能が使えないのは残念で、日本でも心電図機能を使えるようにする気があるのかも不明なところも気になります。Apple Watchに限らず、Appleがアメリカだけで提供する機能が増えていく可能性はあり、日本のユーザーには少し心配な点にもなっています。

Mac miniはようやく更新

2018年、Mac miniは約4年ぶりに大幅なモデルチェンジを実施しました。これまでの廉価版のMacという位置付けから少し立ち位置を変え、スタンダードなスペックの機種へと進化しています。スペック向上と同時に価格帯も上昇しており、Appleとしては安いMacが欲しいならMacBook Airをという意図を鮮明にしつつあります。また13インチのMacBook Airもモデルチェンジが実施されていますが、これはあまり大きな進化のないモデルとなっています。

mac mini

2018年に大きく進化しなかったMacBook Airを買うならiPad Proを買ったほうが、今後の発展性はあるような気もします。Mac mini、MacBook Air、12インチMacBookの立ち位置はAppleもまだ明確に決めきれてない気もします。

未発売の製品

昨年発表された製品で結局2018年中に発売にならなかったものもあります。AirPowerはiPhone、Apple Watch、AirPodsケースを一度に充電できる製品として2017年9月に発表されました。しかし開発に苦戦していると伝えられており、結局2018年内の発売は叶いませんでした。2019年の早い段階で発売となることを期待しています。

AirPower

またHomePodも2018年内に日本で発売されることはありませんでした。HomePodの販売国は現時点ではアメリカ、イギリス、オーストラリア、カナダ、ドイツ、フランス、スペイン、メキシコでだけなのですが、2019年には中国にも広がります。販売国の拡大は続いていくようで、日本でもできるだけ早く販売へとこぎつけてもらいたいところです。

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